BRIO BASEは
「精神病院等に入院を繰り返さずに地域での生活を継続していく」という
生活の質の向上(QOLの向上)を
最優先の目標として2021年4月に開所いたしました。
これまで共同生活援助などで関わってきた利用者さんが
日中生活(日中活動)に目的を見いだせずに
日中活動先が定まらずに心身の不調に陥り
精神病院への入院を繰り返してしまう方が多いことに焦点を当てて
生活を豊かにして安心して過ごせる環境を提供するという
事業所の理念のもとに今も運営しております。
日々の生活の満足度を高める工夫として
手作りの温かい食事を提供し
健康的な食生活から体のリズムを整えていく支援を行っています。
作業につきましては、利用者さんの心身に
過度な負担をかけることがないように
黙々と間違えなどを指摘されることが少なく自信をつける訓練として行える内職作業から
作業を外部から受注して実施している屋外でのマンション共用部清掃や
マンションの退去後清掃など社会的に責任の大きな作業まで
個々の興味や自信、力に応じて実施できる作業のバリエーションをそろえています。
各作業を通じて気持ちの適度なハリと
達成感をもたらす作業を提供して生活のリズムの安定を促します。
また当事業所の特徴といたしまして
「作業が行えない」という状況も
それが個々の今の状況であると受け止めます。
そのため作業という形で成果をあげていなくても
工賃は同額でお支払いいたしております。
そのためBRIO BASEは、他事業所が長続きしなかった方や
長期入院が長かった方、引きこもりや
デイケアから作業所に移ってみたい方など
就労継続支援B型を使ってみたい方や
通所に自信が持てない方の
社会への第一歩目として活用するには最適な場と思います。
そして、BRIO BASEを通じて
より作業性の高かったり
工賃の高い事業所や就労を目指せる
自信や生活リズム体力がついたら遠慮せずに
BRIO BASEを卒業して次に進んでほしいと思っています。
札幌市内には就労継続支援B型事業所だけで
既に700か所近い事業所がありますので
「状況に応じて事業所を選択できる」ということが
札幌で福祉サービスを受ける最大の利点だと思いますし
それこそが障害者福祉における
就労の選択(支援)と思っております。
さまざまな事情ではじめて通所を検討されている方へ
どこの事業所を見学していいかわからない。
通所の気持ちは定まっていないけれど
就労継続支援B型事業所が
どんなところか?見るだけ見てみたい。
支援学校の長期休みなどで
保護者様主導で施設見学をしなとならないが
どこに行ってよいかわからない。
そのような際も
お気軽に当事業を見学にご利用ください。
就労継続支援B型事業所を必要とされている方の
初めのいっぽになれれば幸いです。
(開所5年目に際し 管理者 沼倉理香 記)